凡ラマに続け!

新春妄想劇場 "We aren't the U.S.A."

あの「ウィ・アー・ザ・ワールド」にプリンスが参加しなかった理由に関しては、当時から色々取り沙汰されていたが、それならば「米国を代表するグループ」として認知され、前年の独立記念日コンサート開催を巡ってホワイトハウスを巻き込む大論争が巻き起こった、ビーチ・ボーイズが参加していないのは何故なのか。
ただ単にアーティスティックな見解からの不参加であれば、当時の彼らの立場を考えると絶対考えられないと思う。そんなわけで、自分なりに妄想してみることにしました。

1985年1月28日。既に代理人同志を通してマイケル・ジャクソンから参加要請の連絡がビーチ・ボーイズの元に届いており、カール、アル、ブルース、マイクの4人は参加する気満々でリムジンに飛び乗った。特にスティーヴィー・ワンダーの大ファンであったカールは、彼と対面できるというだけでわくわく状態。
一方、ユージン・ランディの策略でボーイズから隔離されていたブライアンは、ボーイズの代理人からの電話で参加要請を受けたが、チャリティには関心を示したものの、どうやら全くやる気がなかったようだ。
BW: 「プリンスが参加するんだろ? 前スタジオですれ違ったけど、彼にシカトされてさ。また顔合わせたくないんだよ。ディランに再会したい気持はあるけど」
代理人: 「奴は既に辞退したらしいよ。早くスタジオに出かける準備をしなよ」
BW: 「でも、プロデューサーはクインシー・ジョーンズなんだろ? 彼、昔フィル・スペクター様に決定的ダメージを与えたらしいじゃん。そんな人とは仕事をしたくないんだ。あっ、先生が電話代わってって言ってるから、代わるよ」
EL: 「ランディだ。ブライアンのことは私に任せてくれ。で、参加の条件として、私の名前を共作者として入れさせろ。じゃなきゃ、ビーチ・ボーイズ全員の参加もないと、マイケルに電話して伝えといてくれ。じゃあな」
5分後、再度電話が鳴った。
BW:「そうか。そんな条件は呑めないってか。じゃ、僕はスタジオに行かないよ。リンジー・バッキンガムに電話して、今すぐスタジオに行くように言っといてくれ。ブライアンからの要請だと言えば、彼も絶対断らないから」
一方、そんなブライアン側の内幕を知らない4人は、何知らぬ顔でスタジオ入り。スティーヴィーとの対面を喜ぶカール、クインシーと会話が弾むブルース、シンディ・ローパーとふざけ合うアル。しかし、その傍らでマイク・ラヴは、早くもボブ・ディランやブルース・スプリングスティーンやビリー・ジョエルと火花を散らし合っている。
ML: 「お前、ボーン・イン・ザ・U.S.A.とか歌っちゃってさ。そんなでかい態度をとるなら、オレよりでかいう○○を出してからにしろよ。それにボブ、昔デニスも君の「時代は変わる」をよく歌ってたけど、時代なんて全然変わっちゃいないじゃないか。そしてビリー。「グッドナイト・サイゴン」の中で兵士達が聴いていたテープは『ペット・サウンズ』だって素直に歌ってくれれば、オレも君を責めないのにさ」
BD&BS&BJ: 「.........」
その言葉を隅の方で聞きながら、「こういう時に限って『ペット・サウンズ』をヨイショするんだよね。呆れた奴だ」と顔を合わせて反応するダリル・ホールとヒューイ・ルイス。しかし、マイクの暴走は止まらず、今度はセクハラ方面へ。
ML: 「おっ、いい女がいるじゃないか。シーラっていうの? ○らせろよ。アンタの上司のプリンスとか言う奴、ブライアンを怯えさせたって本当か? ヤツに言っといてやれよ、このマイク様がいつか蹴りを入れにいくぜって」
泣き出すシーラ・E.。これで彼女のソロ・パートはなくなったという話は聞かないが。急遽駆けつけたリンジーも、いきなりの修羅場に怖じけ出す始末。やがて、クインシーの号令がかかった。
QJ: 「おいおい、何もめてるんだよ。そろそろ通しリハ始めるから、早く位置について!」
ML: 「もうやるの? でも、先に精神統一しようよ。全員で10分間メディテーションしてからでいい?」
その途端、静観を決め込んでいたティナ・ターナーの堪忍袋の尾が切れた!
TT: 「メディテーション? そんな行為は私の信念に反するんだよ! だからダンナと別れたんだよ。早く、ピースフルにセッション始めましょう、ハービー。えっ、ハービーいないんだっけ?」
MJ: 「まぁまぁ、このセッションでは宗教的信念なんか捨てようよ」
と切り出したマイケルにもティナの鉄拳が.....その時、リンジーからの知らせを聞いたカールが一言。
CW: 「マイク、やめろよ。兄貴はやりたくないそうだ。じゃ、引き上げようか」
ML: 「ごめんよ、みんな。でも、この落し前はいつか公の場でつけさせて頂くぜ!」

こうして、一人ニヤついているクインシーを筆頭に、緊張感を伴いつつセッションが開始される中、4人のボーイズ達は静かにスタジオを後にするのであった......

※この物語は当然フィクションに決まってますが、一部事実に基づいた表現もあります。なお、スティーヴィーとカールは、既にアルバム『ザ・ビーチ・ボーイズ』のセッションで顔を合わせていました。また、プリンスがブライアンをシカトしたのは、厳密には88年のファースト・ソロ・アルバムの準備段階でのことでした。

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コメントコメント


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続きがありました

ランディさんも、ブライアン相手じゃ相当苦労したなぁと思います。亡くなった今だから、こんな風に妄想できますが.....

ところで、クインシーやプリンスのことを持ち出す以前に、WATWがブライアンにとって重要なトラウマポイントを抱えてることに気付きました。録音場所がA&Mスタジオなんです。A&Mと言えば、マリー親父が勝手にビーチ・ボーイズの著作権を売った出版社の親会社.....名前聞くのもヤだったはずです。そして、ティナ・ターナーはライヴ・エイドでミック・ジャガーと共演した時,元々マイケルとのデュエット曲だった「ステイト・オブ・ショック」を共に歌い、更にマイケルを傷つけてしまうのです......

丸芽 | URL | 2009/01/08 (Thu) 02:51 [編集]


ランディ先生の電話のやりとりは普通にありそうですw

田中 | URL | 2009/01/07 (Wed) 08:43 [編集]


 
 

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