The Most Beautiful Girl In The World

無事、開店4周年を迎えた阿佐ヶ谷のライヴ小屋・ネクストサンデー。「杉並海底大探検」というタイトルを自分のイベントに冠したこともあって、広大な大海原のような、それでいて実に内密な場所というイメージを抱かせる。現在はお祝い週間の真っ只中ということで盛り上がっているが、5日と6日の二日間、ライヴを観に駆けつけてきた。お菓子職人filさんの手作りクッキーが華を添える。

この二日間、9組のアーティストを聴いたわけだが、何せお祭りだし、初見の方以外は誰がどうとかは一切書かないことにしよう。5日の一発目に登場したラタバンドは、よく出てる割に観たのは初めてだったが、成熟した力強さを感じさせる女性ソロアーティスト。と同時に、以前NSにお客さんとして来ていた時、某E嬢と間違えて声をかけようとしたのがこの人だったことに気付いた(失礼)。確かに、店長・みやこさん以上に長身だし、話し始めると活発な感じだし。その後、野田薫さんとTenkoさんが続いたが、後者がピアノのサポートを入れていたとはいえ、珍しくこけたのはご愛嬌か。あだち氏に見込まれると、囲みたくなる民も自然とその気を無くすというわけか。今後、歌姫界に必要なのは、センスのいいバックアッパーである。自分もそうありたいものです(汗)

6日は、ネクストサンデーレーベルからCDをリリースしているアーティストが集合。初めて観たのはふうじんざ。トラッドを基調にしたポップで、基本は3人組だが、この日は二人で登場。そのためか、こじんまりとまとまりすぎていたようで、小振りのキッチンという感じが。実は「恋のひな菊大作戦」の時、呼びかけたという経緯があるのだが、あのイベントだと浮いたかもしれないな。それにしても「お葬式」の歌で手拍子するってのはどうもねぇ。

そして、この日のトリは、大口沙世さん。
長らくNSの看板娘として君臨していた沙世さんだが、この9月を持って突如「卒業」となった。23日のF.V.出航ライヴで、リハの時に準備を切り盛りしていた沙世さんが、開場前にいつの間にかいなくなっていたことを気にかけた自分は、開場間際に現れたみやこさんからこっそりその事を聞いて動揺を隠せず。開演直前に流れたかまぼこ「今日はデート」を聴いて涙が止まらなくなったのは、臼井先生が帰らぬ人になったこと以上に、こちらの影響の方が強かった。
話はちょい離れるが、9月から10月にかけては、NSにとってもかなりの修羅場だったらしく、鉄壁そうなみやこさんの心身にかなりの激震があったとも聞く。やはり、思い通りの場所を形作るのには、相当神経をすり減らすことを強要されるのだ。
F.V.のメインコンセプトを「拠点作り」から始めるという決心を捨てたのも、今の自分の生活環境下だとそこまでできるわけないと、この時期に悟った故なのだ。そして、NSから距離を置きたいと複雑な心境に至るより(先月4日、くつしたが出た日に名古屋に行くことを選んだのも、半分はそんな考えに襲われたからだと、今だから書ける)、今まで以上にみやこさんを助けてあげないとという思いを抱く方を選ぶのも当然のことである。
と同時に、いわば初アウェイとなった先月12日の沙世さんのライヴに足を運べなかったのを大後悔もした。Wasted Timeと言えば、「言い忘れた」の営業で一度入っただけではあるが(かつてはかおりんもよく出ていた)、結構いいライヴハウスなのになぁ。

というわけで、アーティストとしては実に2ヶ月振りに観た沙世さんは、一言で言えばかなり強くなったという印象。初めて披露された「黒いメガネ」という曲に、独り立ちした彼女の決意を感じた。これからいろいろな活動を通じて、益々強くなっていくのだろうな。それでも、遠くへ行ってしまったとは絶対思いたくない。それこそ、「自身のキャパがNSのそれを越えてしまった」歌姫達のように(実は秋福音で一度出ている森ゆにさんも、「もう既に越えてしまってる」との噂を聞いたけど.....まじで出てほしいのだが....)。
NSの看板娘を卒業した沙世さんに、もう「ちゃん」付けは似合わない。と思いつつも、「一休さん」や「奇々怪界」や「はりきり」が先入観としてある限り、「さよちゃん」がデフォになってしまうんだろうなぁ。今まで通り、みんなさよちゃんが大好きでいてほしい! NSを愛するのと同じように!

クランベリー・ソース

ビクターの件がメディアに登場した約24時間後、今度は某グループ電撃解散話が。こちらは即座に否定されたが、誰の陰謀か考えるだけでも色々とイマジネーションを刺激される話であった。ビクターは解るにせよ、彼らが在籍するレコード会社にスケールの大きな恨みを抱くヤシなんているのだろうか? 確かに、かつてお塩先生が在籍してはいたけど....

こういうメディア・ハイプを利用しての悪戯といえば、丁度40年前の今頃盛り上がった「ポール・マッカートニー死亡説」が真っ先に思い浮かぶ。ラジオのDJが幾つか証拠を挙げ上で公共の電波を使って力説したのが、あっという間に世界中に浸透してしまい、当時の最新アルバム『アビイ・ロード』や旧譜の売り上げを驚異的に伸ばす結果となったのだが、有り得ないこじつけや偶然が重なったとは言え、ビートルズ自身が意図的にやったんじゃないかという説も未だに根強く囁かれているのだ。
ちなみにインターネットが誕生したのも40年前の今頃のことだそうだが、もし当時今のようなネット環境が世界中に張り巡らされていたら、例えばtwitterのTLの伸びる勢いもとんでもない規模になっていたのだろう。そんなわけで、これらの報道は遠回しに『アビイ・ロード』とインターネット40周年を祝った結果だと強引にこじつけ幕を引くことにしよう。
と思った途端、mixiに何か不穏な動きがあるみたいですよ.....

5日は、40ではなく4周年を迎えたネクストサンデーにお祝いに。Tenkoが出るというのもあったが、丁度フルートレッスンの帰りということで都合が良かったのである。次回からは環境も変わることになり、余計楽しくなりそう。いよいよ「交わりの楽しみ」を体感できそうなが気がしています。
今日(6日)もNSに行くので、この辺の話はまとめて7日付けで書く事にします。

あすは君たちのもの

今朝、某新聞一面に突然登場し、あっと言う間にtwitterを駆け巡った衝撃の記事「ビクター音楽部門売却か?」。かつて犬のマークのレコード会社に仕えた者として、唯事ではいられなくなる。
結局、昼過ぎにV社側から鎮静コメントが出されはしたが、この種の動きに関しては大どんでん返しが常な故(特にアップル周りに顕著)、しばらくは気にし続けねばいけないだろう。

まぁ、何らかの凄い動きがあるだろうと読ませるに充分な「予兆」はあった。それは、9月に一挙発売された大量の「ゴールデン☆ベスト」シリーズ。毎年出している「BEST ONE」の類いと違い、細かいところまで系統づけられていて(しかも他社で出ていた同企画に比べると、やっつけ色が強い感も)、いかにも「整理」の色が濃い動きのような気がした。加えて、アイドル関係で目立つ「まとめ企画」リリース。演歌歌手としてバリバリ現役の長山洋子まで、それに乗ったように期間限定アイドル復活に乗り出してしまった(アイドル時代の彼女で一番印象に残っているのは、「オールスター水泳大会」で楽々10m高飛び込みを敢行したことであるが、さすがにそこまではもうしてくれないだろう)。あまり知られていないことではあるが、オンデマンドCDの一種であるMEG-CDで吉田正氏の残した名曲をシングル単位で復刻という動きもあり、ある意味激震を前にした「けじめ」にも思えた。
精々、かつて同じ松下傘下だったテイチクでも手中に収めて、カタログビジネスに関してはさらに強化しつつ、コンテンポラリーな動きに関しては余計慎重に対応する新メーカーとして再出発という可能性位は読んでいたのだが。

しかし、いくら何でも、ゲームメーカーから出発した総合エンタテインメント会社の傘下に入るなんてことがそう簡単に読めるわけがない。twitterやmixiニュース日記には、その事に対して表面的になぞることしかしていない意見が多数見られて、かつてニッパー様に仕えた者としては嘆きが収まらなかった。サザン・SMAPをまず最初に持ってくる報道側の姿勢も考えものだったが。そう簡単にゲームのテーマ曲をビッグ・アーティストになんてことになるわけがないだろう!

東芝がEMIを手放した時は、その栄光の商号と完全におさらばしたが、徳間ジャパンと徳間書店の関係のように、それに当てはまらない例だってあるし、欧米ではソニーの商号の一つになっているコロムビアにしたって、国産レコード会社第一号の栄光故、外資系となった今もしっかり保たれているではないか。逆に米国でRCAのシンボルとなっていた犬マークがソニーの手に渡ることはなかったのだし(英国では「HMV」としてEMIの商標となっている)、ビクターという商号や犬マークが簡単に消えることはないだろう。アーティストの皆さんもそれを望んでいるだろうと思う。

あと、少数派ながら心配されている洋楽に関して。数少ない契約レーベルとして安定したカタログを支えていたコンコード(ファンタジー/プレスティッジ/リヴァーサイドを含む)は、2年前からユニバーサル傘下に移行している。長らくジャズを聴いているファンには、意外とこのことを知らない人も多いようだが。その他のロック系に関しては、主に独立系レーベルやアーティストと単発契約という形で配給されているのだが、これに関してもホステスやトラフィック等の新型洋楽ビジネスを示唆するレーベルの台頭で、幾分立場が弱くなってるような気がする。プリファブ・スプラウトの前作や、プリンス『レインボウ・チルドレン』等の国内盤を出した偉業は忘れてはいけないけれど、なんか心配だ。一時期はワーナーから原盤を借りて紙ジャケを出すことまでしていたのに.....

で、ペンタックスまで巻き込んでしまったこの騒ぎ、もしや全ての出所は某誰かさんのファンの狂言ではないか? とさえ思えてしまう。考えてみれば、真っ先に報道した新聞社まで含めて、その手の人が思い付きそうなネタかもしれないかもな。
その他いろいろ、感慨深いことをtwitterで口走りまくってしまったのですが(ただ、twitterだからこそ書き辛いこともあるわけで.....辞めたのが96年のでしたからね)、敢えて書き直しはしないので、気になる方はフォローよろしくです。ちょい見程度なら左のプラグインの一番下の「詳細」でチェックできますが。CCCDノスタルジー(爆)に関しては、奇しくも最近ここで触れる事が数度あったので、改めて振り返ってもいいという気がする。

そんなわけで、社長自ら「ヲタとオヤジだけを相手に商売してればいいのだ」と割り切るレコード会社が最後に笑うんだろうな、きっと。J-pop must die.....

パットしてgood (謎

四谷天窓で行なわれた、恒例のガールポップ・イベント「アンプラグドPARTY vol.5」に参戦。今回は馴染みの面子が揃ったのに加え、知ってる人は知ってると思いますが格好のきっかけを頂き(ムフフ)、嫌でも行かねばならないという状況になっていました。
3階の四谷天窓、5階の.comfortが同時進行して、計18組の女性アーティストが歌い繋ぐという、長丁場ながら充実した企画。事前発表された各階の面子を見ると、どうやら5階の方に贔屓の人が集まっているようで、3階の方にも何組か気になる人がいるものの、当日進行が公表されるまで、どう攻めるか全く読めない。で、最終的に.comfortから出られないという結果になってしまいました。入場整理の際ちょっとした不手際があったものの、結構いい席を陣取ることが出来ました。ステージからはちょっと遠いものの、ピアノ弾き語りの人の場合、殆ど顔と互角という位置。しばあみさんとは頻繁に目が合いました(照)。勿論yayoi萌えにとっても格好の位置ということで。
さて、観ることが出来たアー(笑)についてちょっとずつメモ。

1) キタオユカ: 大阪から出てきたばかりの18歳(若い!)。所謂激情派というか、「カリスマハニー」を歌ってた頃のかおりんを4年間冷凍保存して解凍した後、「今っぽい感じの歌を歌え」と命令したらこうなった、みたいな感じ。ピアノアクションにリリシズムを感じさせる一方で、歌が煮え切らない感じがするのは若さゆえか。しかし、最後にギターを手に取って披露した一曲では、突然吹っ切れたように野心的なステージングを見せてくれ、こっちの路線で統一した方が受けるのではと思わせた。今後が楽しみな存在。終演後、早速囲まれてましたね(謎)
2) 杉恵ゆりか: 広島出身のこちらも18歳(!)、一部では早くも有望株の声が高い子。リリカルな歌声と曲調、そして小柄さで、「広島の竹上」を予感させるも、歌われる歌詞がストレートすぎるのが聴き手を選びそうな気がする。ポジティヴな歌をひねって、悲観的な歌に軽さを加えてみせる竹ちゃん的ポップ・センスが加われば、もっと伸びるんじゃないかと思う。
3) さくらかおり: そして、早くもかおりん登場! 18歳の二人に続いても決して違和感を感じさせないフレッシュさで、司会の鉄ちゃんにもいじられまくり。しかも、のっけから「あの坂道を越えたら」を、当時のオケをバックに歌う。この曲を始め、最早幻の盤となったファースト『ソラウタ』の曲が中心に披露されるという、リフレッシングなステージとなった。しかも、初回限定盤のみ収録のあの曲まで! 今のかおりんの方がずっと説得力があるので、この試みはよかったんじゃないかと思う。
4) 吉村かおり: さらに、今回のライヴの鍵を持ってきてくれたかおりぃが続く。お互いのMCでいじり合ったりして、すっかりかおり姉妹の絆が確立されたという感があるが、とにかく落ち着いたステージさばきだ。先日のF.V.ライヴをはじめ、異種格闘を多くこなしてさらに歌のセンスに磨きがかかったという気がする。来月のvs.やまはき企画が早くも楽しみ。
5) 菅井宏美: 今年になってから7階で2度視察するチャンスが訪れた、詩的かつ知的な歌姫。とにかく、今回のライヴで一番「見直した」一人となった。何せ、特に2度目の7階はまともに聴ける状況下ではなかった故に(当ブログでは敢えて書かなかったが、まぁあの時は、彼女自身に罪はないけど困ったものでした)。とにかく曲がいいし、仲の良い唄子と共有するが如き静かなる狂気が、歌の説得力を余計高めている。一度NSで聴いてみたい歌姫。

この後、20分休憩が入るはずが、押していたせいで10分に。この辺は、いかにも鉄ちゃん主義の賜物という感じで、余計テンション上がる。この辺で3階に降りてもよかったのだが、以前観たことがある潮崎ひろのや斉藤麻里らが続いたので、敢えてスルーする。トリを飾った河合杏林には興味あったんだけど。
さて後半。

6) 上野まな: 秋葉原を拠点に路上活動を重ね、妹も超VIPということで早くから人気を得ていた歌姫。今回最も客席受けがよかったような気がする。楽曲はそんなでもないが、乗せ方が今回観た中では最もアイドルっぽいという印象で、最近始めたばかりというピアノ弾き語りも、こけそうになりつつも何とかやり遂げた努力家である。
7) 廻田彩夏: 以前bogalooで観たことがあり(あの日も色々とわけありだったな....)、今回が2度目。ピアノ弾き語りとしては活発なお嬢さんスタイルではあるが、楽曲的には実に解りやすい構造で、アイドル・ポップ的要素もあり。来月の企画ライヴを最後にしばらく活動休止期間に入るそうだが、その間歌い手として磨きをかけると共に、アカデミックな活動にさらに力を注ぐのであろうか。個人的には、「曲が書けてピアノが弾ける優木まおみ」的ポジションを狙えば、より幅広いファンが付きそうな気がする(「歌える」はなしって? まおみタンはブレイクする前歌手だったの!)。勿論、今回のライヴで「見直した」もう一人であるが、客席受けはむしろ前後と比較するとクールで、これには何らかのマイナス要素が影響してるのではないだろうか(謎)。
8) しばあみ: 最初に観た時のインパクトという点では、かおりんに次ぐと思われたこの人だが、今は安定期に入ったというべきか。安心して聴いていられる分、新鮮な気分に襲われることがなくなって、ちょっと悲しい想い。まぁ、yayoiタンがいればしばらくは安泰でありますな(ぉぃぉぃ)
9) いいくぼさおり: そして、トリはやはりこの人。やっぱり、凄いわ。思考回路自体が並ではないし、運動神経と歌唱力がちゃんとついてきている。今のピアノ歌姫界でまじで天才と呼んでいいのは、島崎智子とこの人だけだと思う。今回遅ればせながら初めてライヴを観たのだが、この凄さが丁度一年前に出たファースト・アルバム『ハジケマシテ』に忠実に反映されなかったのが惜しすぎ。iTunesの「今週のフリーダウンロード」に選ばれた時、肯定的ではない意見が目立ったのも仕方ないが、この完成されたライヴアクトをより多くの人達に届ける手段が絶対要るはずだ。テレビの音楽番組がもっと自由度が高ければいいんだけどな。でも、みやこさんから聞いたのだけど、彼女やS藤Sっこといった有望な歌姫のキャパが、NSのそれを越える時が来てしまったのも実に淋しいことだと思うし、いろいろと複雑です。

というわけで、約8時間、個人的には実に有意義なひとときを過ごすことが出来たと思うし、今後の歌姫界展望のためにも大いに参考になった。やはり、「けじめをつける」わけにはいかないのだ。今回は首謀者としての側に専念したI♀SS-NETの千早さんに、大いなる感謝の意を。

むかしのひとはさようなら-kiss!

間髪を入れずに、2003年の巻。早急にすっきりさせておかないと(爆)

色んな意味でテンションが高まりまくるも、その副産物たるエネルギーを外部に向けて放射する意志がどうしても芽生えなかった丸芽は、2003年に何と5編もの新作mixを作成してしまいました。無論、それらは当初誰のためにでもなく作られたわけですが。

「2003新年mix」は、怒りのテーマを更にエスカレートさせたもの。オープニングからして、「大願成就、お願いよ〜!」と歌が始まった途端、9秒目で再生不良状態に。もちろん、CCCDを模して(爆)わざとやったのですが、その後に続くのがわざとカセットで録音した酷い音の「亜麻色の髪の乙女」で、余計攻撃対象を明確にしてしまっているのです(激爆)。その後も、旧iMacに「歌わせた」反CCCD賛歌とか、当時カルトな話題を呼んでいた「仙台南署防犯ソング」(朝の番組からエアチェック)、当時はまっていた「あたしンち」の中でも最もぶっとんだエピソードである「ねむい、ねむい.....」などをめちゃくちゃにコラージュしまくり。一曲まるごとまともな状態で入れた曲は殆ど無し。ほんと錯乱してましたよ。

「2003春の嵐」は、ネタ歌謡路線を保持しつつ、さらに大胆なコラージュを随所に投入。中でも、デイヴ・クラーク・ファイヴ「Live In The Sky」〜ケロヨン「わになっておどろうよ」〜ラトルズ「ラヴ・ライフ」の繋ぎはかなり気に入っていて、この年の6月「TGV」に乱入してDJプレイした際、そのまま再現(元のmixでは出来なかったピッチ補正も加えて)してしまいました。ラストでは当時の時事ネタを提供してくれたフィル・スペクターをおちょくったコラージュをしています。

「2003夏mix」は、前半が「さわやか革命」の第一部で行なったアゲアゲのロックmixを、一部の曲を変更して再現。後半は前衛的なネタをより大胆にミックスしました。サブタイトルは、こちらも色々な意味で問題作となった『レット・イット・ビー…ネイキッド』をもじり、"Let them be.....Swimware"としました。ある意味、飢えていたんですよ(爆)

そして、この後、やっと活動再開の意志を持てた、しかし東京でイベントをやるのはまだリスキーだと感じた丸芽は、大胆にも関西近辺の同志に声をかけ始め、そしてあの伝説のイベント「テキサスの小鳥を守ろう」が行なわれることになるのです。このイベントの全容に関しては、ルル網アーカイヴス内に残してあるので、そちらをチェックしていただければ幸いです。

その「テキ小守」の余韻に浸っているうちに出来たのが「2003秋mix」。こちらもネタ歌謡を中心に、様々なネタを妙に交錯させたものです。中でもスローンが「この曲をロックンロールが大好きなお前らに捧げるぜ! この歌こそロックンロールの在り方そのものだからだ」とシャウトした直後「ビールビールビールビールビール行った?」とガウス産ネタ歌謡が始まる辺りは痛快。「テキ小守」でフロアを震撼させたワイルドマン・フィッシャーの「イエスタデイ」も入れてみたり。そして最後に例のマッシュアップ(社外秘。まさかマイミクになるとはその時には予期できるわけもなく....)

一方、この年の最終作「2003年冬mix」は、ネタ歌謡の要素は残っているものの、全体的印象はかなり甘酸っぱいものとなっているのですが、その一因となったのが、先月27日のエントリの最後でうっすらと明かしたある出会いです。あの頃はほんと、ピュアそうなものとなると食いつかずにいられなかった、それだけ飢えていたんだなぁというわけで。もちろん、1999年「乙女ナイト」に参加したあたりの心境のままだと、そんなことなど感じずに済んだはずなのですが、いずれにせよ、この後その「出会いの相手」がひき起こしたことまで含めて、全て勉強だったと思えば全ては甘い想い出で済みますが。甘いソフトロックとか乙女のモノローグとかが、ここにはいつになく多くフィーチャーされていました。
で、一旦ミックスを終えた後、「あの人」の幼児虐待疑惑が時事ネタとなったため、それをテーマにエンディングを再構成し直しました。このパートは、本年6月を境に、余計洒落にならない結果となってしまいました.....

そして、「秋mix」を作り終えた直後、未だに2000年代最大と思える衝撃の一曲がやってきました。この曲を前にして、自分の考えるネタというものは何だったのかと、膨大な戦慄に襲われ、活動方針を改める決心をさせることになるのです。
その曲とは、もちろん
星井七瀬/恋愛15シミュレーション
(iTunesの方を貼りますよ、当然!)

この日のことについて以下略・第2部

さて、しばらくお休みしていた「ミックスで振り返るルル網の2000年代史」、計ったように(謎)再開します。

「さわやか革命」に続くイベントは、同じくStudio 80にて開催した初のライヴ・イベント「春風のいたづら」でした。この企画は、実は「さわ革」開催以前に既にスタートしており、会場抑え、アクト集めなど、順調に進んでいたのですが、23日のエントリで述べた通りの「心模様の大胆な変化」が「さわ革」当日に起こった影響で、10月に開催されるまでかなり不安な日々が続きました。運営面に関しても、機材の搬入やセッティングに至るまで気を配らねばならず、開場直前まで相当神経をすり減らすことになったのです。
蓋を開けてみれば、大阪からアクト3組を呼んだこと、チラシのイラストも担当してくれたエーツーの伝説的パフォーマンス、それと対照的なエクレールの瑞々しい演奏(ちなみにエーツーの二人も彼女達にはかなり魅せられた模様)と、最初にしてはかなりの上出来で、未だに誇りを持てるイベントとなりました。
ここで初めて、「予め繋げておいたmix」を開演前に流すという試みを決行。出演アクトを乙女ポップで固めた(!?)ということで、70年代初期のフォーク寄りのポップスを中心に選曲しました。アーティストだけ列挙すると、丹羽応樹、木村めぐみ、乙女座、ポップコーン、ノン・ノン、西玲子、ザ・ヴァイオレッツ、冬子と夏子、月と五ペンス、シャトレ。そしてテイチクのCD化で盛り上がっていた藤真利子のキング時代の曲も一曲交えました。しばらくして「喫茶ロック」経由で再評価されることになる面子が並んでますね。
幕間に流すmixまでは作らず、当時仲間内でナイスネタだった『ザ・ビートサウンドクラブ《赤盤》』と『松岡計井子ビートルズをうたう』をCDのまま流してもらいました。そして、エンディング・テーマとしたのは、後に関わったテイチクのアイドル・コンピで初CD化された亜木美子「夏はゆく」でした。

その次が、翌年4月にまたも同じ場所で開催したDJイベント「変な具合に大人になった」ですが、これに関しては日程の選定からして我がエゴの暴走によるものでした。このイベント開催が終焉を招いた人間関係さえあることを思うと、当時の自分を反省したくなりますが、それでも一番幸福と思われる方向へと無理して持って行ったとしたら、絶対あのまま潰れてしまったと思うのです。即ち、今の自分は絶対ありません。
このイベントについては、第2部で大場久美子のセカンド・アルバムのB面を丸々占拠した大胆な「ミュージカル・ファンタジー」を軸に変なミックスを敢行したこと、そしてエンディングをプリンス「パープル・レイン」(「週末だけの関係なんて要らなかった、ただ友達っぽい関係でいたかっただけ」という二行が未だに心に突き刺さる)で飾ったことだけ記しておくとします。タイトルは、昔のストーンズの資料本に載っていた某曲のタイトルの日本語訳を頂きました。まさにその通りだったと思います。

さて、2001年にはミックスCDを作らなかったのですが、その年の暮れに主に自分の創作活動のために8トラックのデジタルMTRを手に入れたことがきっかけで、2002年にはいくつか新作mixを作っています。ただ、仲間内で交換し合うというチャンスが激減したわけで、次の年開催した「テキサスの小鳥を守ろう」で形成された新人脈が、これらのミックスを初めて受け取った第三者ということになります。

2002年新年mix"Ring out the old, Ring in the new"は、前年末亡くなったジョージ・ハリスンへの追悼の意をこめたパートに始まり(しかし使ったネタはネタっぽいものばかり)、98年頃突然送られて来た、カナダ人が喜多郎の「シルクロード」に合わせてあやしい日本語で歌うMP3とか、某文芸偉人の朗読、あ◯やのビデオの一部分(リコーダー吹いている!)などを無秩序にミックスしつつ、最後には改めて気を引き締める意味で「ウェディング・マーチ」を入れました(汗)。

同年秋に作ったmixは、主に当時幅を利かせ始めたCCCDに対するものを中心とした怒りが最大のテーマとなっていて、かなりやけくそですが、内容自体は当時の最新ネタ歌謡曲が中心となっています。丁度同じ頃に、当時の我がネタ哲学の中枢と化していた大場久美子のレコードだけを使いまくった特殊ミックスも作成しました。

さて、2003年。いよいよ光は見えてくるでしょうか......

ワン・アフター・909

いや、昨日のエントリが909番目だっただけという話。詳細に調べると、かなり番号が飛んでる部分もあるのですが、それはサーバエラーなどで更新がうまく行かず、下書きだけが何度も保存されて、その分がカウントされたという特殊なケースだったりします。

さて、先日27日のエントリで女子高生ブランドの功罪について書いたのですが、厳密に言えばここ10年間のメジャー・シーンに於いて、女子高生ブランドが新鮮さをアピールしてみせた例が、少なくとも自分にとっては一組だけあった。某女子高生に惑わされた同じ2003年にデビューした女の子デュオ、RYTHEMである。

デビュー曲「ハルモニア」が発売された2003年5月21日当時は、個人的にはまだ今で言う乙女ポップの中枢に全く入っていなかった。音楽媒体界はデジタルコピーを回避するという面目上の理由にて導入されたCCCDに惑わされ、余計観察する気を失せさせていたし、J-Popの王道を避ける傍らでこつこつと作られていた、歌謡曲の珍奇な部分を良質に継承した一連の曲と、それを連発する準メジャー系レーベルの動きにばかり惹かれていたのである。ライヴハウスを中心に活動している一連のインディ系アクトに対しては、二年前の夏に芽生えた痼りが未だ残っていたせいか、全く視察する感が起きなかったのである(勿論、2年と1週間後にその痼りは玉砕された)。
そんな中、仕事柄新譜情報をチェックしていたら、現役女子高生二人組が爽やかなハーモニーでデビューと来たから、長年その手のものが好きな自分としては、興味をそそられずにいられるか。今時の娘っぽさに毒されていない無垢さは、初めて聴いた時に即耳を捉えたのである。しかし、そのシングルからしばらくの間、ソニーが当時導入していたCCCDの一種、レーベルゲートCDでのリリースだったことが影響して、商品を掴むことにまでは至らなかった。
その後、5枚目のシングル「万華鏡キラキラ」で遂に大ブレイク、アルバムがリリースされた際やっと買い求めることになる。以降、通常CDで再リリースされた初期のシングルを含めて、ほぼ全てのCDを買い集める結果となるのだ。まだ入手していないアイテムと言えば、2枚目のDVDと、幾つかのシングルの仕様違い通常盤位のものだ。
女子高生でスタートした彼女達のキャリアであるが、女子大生になってからも決してペースを焦らず、学業を優先せずにすむタイミングを狙って、ファンとの触れ合いを決して疎かにしなかった。そんなところこそ、彼女達の最大の魅力のひとつである。
音楽的な変化ばかりが考慮されるのか、最近津々浦々で「最近のRYTHEMは初期の瑞々しさが薄れてどうもねぇ」とかいう声を聞くことが多いのだが、自分にはこの意見にどうも迎合できないのだ。別に「NARUTO」から入ったファンの意見というわけでもなさそうだし、もしかしたら一種の「オヤジ気質」ってやつか?
彼女達は彼女達なりに進化しているし、それを享受してあげることも大事ではないか。先日リリースされたベスト盤の初回仕様2種類の片方についているDVDにも収録された、昨年12月のCCレモンホールでのライヴで「Joyful」をノリノリでパフォーマンスする彼女達を観て、どこを否定しろというのだ。未だに初心に溢れているではないか。

つーわけで、過去のヒット曲をちょっとだけ聴いた程度というポップ好きの方にこそ、このベスト盤は格好の入口になるのではないかと思います。敢えて通常盤を。
BEST STORYBEST STORY
(2009/08/19)
RYTHEM

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それにしても、純粋なポップを自分の意志で追求しようとする世代は、このRYTHEMのあたりを最後に途絶えてしまったのだろうか。翌年、こちらも16歳でソニーからデビューしたTIAが久々にリリースした新作の収録曲を試聴して、人のこと言えないだろと言われそうな感想を抱いてしまった。
最近もソニーのSD事業部は若い歌姫を育てるのに力を入れているようだけど、そのうちの一人をたまたまライヴハウスで聴いた限りだと、どうもしっくりこない。YUIや絢香が新たなスタンダードとして設定された段階で、もう終わってしまったと思うべきか。
まぁ、あまりネガティヴに考えてもしょうがない。物凄い逸材は、どこから現れるか解らないからね。そして、何もかもメジャーまかせにする時代はもう終わってる。それだけは堂々と言える。F.V.にはまだまだやるべきことがある。
プロフィール

丸芽 志悟 (Mull-me, shigo)

Author:丸芽 志悟 (Mull-me, shigo)
2010年Fine Vacation Company始動に向け、いよいよ助走期間に突入します。活動状況等々、このブログにて随時報告していきたいと思います。

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